プロ野球の前半戦が終わると毎年7月に開催されるプロ野球オールスターゲームですが、試合がおこなわれる球場はどのように決められているのか?


年によっては地方野球場でオールスターの試合をしていることもあるますね、なぜ地方球場なのか?
オールスターの球場について解説します。

プロ野球オールスターゲームの開催地の決め方

開催権については、12の球団が順番に与えられる仕組みになっており、基本的に最低でも2試合が開催されます。セ・リーグとパ・リーグのどちらかのホームスタジアムで試合が行われるため、おおよそ6年ごとに各チームの本拠地でイベントが開催されることになります。

12球団持ち回りで開催権が与えられ、基本的にその球団の本拠地(専用球場)で開催となる。地方開催(後述)の場合は日本野球機構(NPB)が直接開催権を持ち、セ・パのどちらをホームとし、どの球団が運営要員を派遣するかはそれまでの開催実績を元に決定される。

引用:Wikipedia

プロ野球オールスター開催が地方の理由

地方の野球場で公式戦が開催されることが決定しており、その例として松山坊っちゃんスタジアムやいわきグリーンスタジアムが挙げられます。

また、何らかの大規模な災害が発生した翌年には、被災地近くの地方競技場で試合を開催し、復興支援に貢献することもあります。

これには、2011年から2013年にかけて仙台、盛岡、いわきで開催された試合や、2018年に藤崎台で開催された試合などが例として挙げられます。

2021年に仙台が会場に選ばれたのも、東日本大震災から10周年という意味があると考えられます。

【歴代】プロ野球オールスター開催地

野球ポイント

第3戦まで試合をしてたときもありますね!

年度 第1戦 第2戦 第3戦
2022 福岡PayPayドーム 坊っちゃんスタジアム(松山市)
2021 メットライフドーム 楽天生命パーク宮城
2020 中止 中止 中止
2019 東京ドーム 阪神甲子園球場
2018 京セラドーム 熊本・藤崎台県営野球場
2017 ナゴヤドーム QVCマリンスタジアム
2016 ヤフオクドーム 横浜スタジアム
2015 東京ドーム マツダスタジアム
2014 西武ドーム 阪神甲子園球場
2013 札幌ドーム 神宮球場 いわきスタジアム
2012 京セラドーム大阪 松山坊っちゃんスタジアム 岩手県営野球場
2011 ナゴヤドーム QVCマリン Kスタ宮城
2010 福岡ヤフードーム ハードオフ新潟
2009 札幌ドーム マツダスタジアム
2008 京セラドーム大阪 横浜スタジアム
2007 東京ドーム フルキャスト宮城
2006 神宮球場 サンマリンスタジアム宮崎
2005 インボイス西武ドーム 阪神甲子園球場
2004 ナゴヤドーム 阪神甲子園球場
2003 大阪ドーム 千葉マリン
2002 東京ドーム 松山坊ちゃんスタジアム
2001 福岡ドーム 横浜スタジアム 札幌ドーム
2000 東京ドーム グリーンスタジアム神戸 長崎ビッグN

オールスターの試合が二試合になった理由は?

1960年代から、日本オールスターは3試合で開催されるようになりました。しかし、MLBオールスターが1試合の開催であることから、日本プロ野球選手会から「日本オールスターの3試合は多すぎるのでは?」という意見が出され、1989年以降は基本的に2試合開催となりました。

ただし、夏季オリンピック開催年には3試合が行われ、第3戦は地方で開催されることとなり、1992年の宮城球場を皮切りに地方開催が始まりました。

2001年をもって一度3試合制は廃止され、2002年から2010年は2試合制が採用され、2試合のうち1試合(通常第2戦)が地方で開催されるようになりました。

しかし、2011年に選手年金の財源確保やNPBの収益向上を目的に、10年ぶりに3試合制が復活し、2012年と2013年も3試合制で開催されました。

この期間、東日本大震災の復興支援として、3試合目は宮城、岩手、福島の被災地の球場で行われました。2014年からは再び2試合制に戻り、2018年以降は4年ごとに1試合が地方球場で開催されることになりました。