プロ野球試合時間

日本のプロ野球における最短試合

1946年の7月26日に開催された、大阪タイガース対パシフィックの試合(西宮球場、1-0で終了)は、驚異的な55分間という短さで終わり、これが史上最短の記録となりました。

大阪タイガースの先発投手、渡邉誠太郎は、9回を88球投げ、5安打、2三振、0四球で見事な完封勝利を収めました。

一方、パシフィックの先発投手、湯浅芳彰も、8回91球投げ、7安打、3三振、3四球で完投を果たしました。どちらの投手も投球数が非常に少なく、試合中には速攻的な打撃が目立ちました。

日本のプロ野球における最長試合

1992年の9月11日に開催された、阪神タイガース対ヤクルトスワローズの試合(甲子園、スコア3-3)では、18時00分から翌日の午前0時26分までの6時間26分という驚くべき最長記録が打ち立てられました。

試合は9回裏、3-3の同点で迎え、阪神の八木選手の打球が左翼フェンスに当たってスタンドインしました。当初はサヨナラホームランと見なされましたが、ヤクルトの野村監督が猛然と抗議した結果、エンタイトルツーベースに訂正されました。

しかし、今度は阪神の中村監督がこの判断に抗議し、試合は37分間中断しました。最終的にサヨナラホームランは認められず、3-3のまま試合は延長戦へと突入しました。

その後もどちらのチームも得点を挙げることができず、当時のルールに従って延長15回で引き分けとなりました。

の試合が終了したのは翌日の0時26分で、これは史上最も遅い試合終了時刻として記録されています。

中学野球・高校野球・大学野球・メジャーリーグ試合時間の平均 

試合平均時間その他
中学野球1時間半※7イニング制
高校野球 2時間前後
大学野球2時間半前後
プロ野球3時間〜3時間半
メジャーリーグ3時間〜3時間半

中学野球の時間が短いのは7イニング制なので納得ですが、高校野球・大学野球・プロ野球・メジャーリーグは同じ9イニングなのに30分づつ試合時間が長くなっているのは

高校野球は攻守交代のときも全力疾走してるのでその分も試合時間が短くなっているのでしょうね。

プロ野球の試合時間が長くなった理由

同じ9イニングの高校野球とくらべるとプロ野球は1時間も試合が長くなっていいるのはなぜしょう?

その原因は、野球の戦術がより複雑になっているとされています。

平均試合時間は1時間45分から3時間10分以上にまで伸びていますが、実際にプレー中にボールが動いている時間はたったの20分から30分ほどで、これは以前から変わらない数字です。

増加しているのはプレー外の時間です。
投手が多様な球種や戦術を持つことで、サインのやり取りに時間がかかるようになり

また、多種多様な球が投げられるため、打者がファールボールを打つ回数が増えさらに、代打や代走、投手の交代、守備固めなど、選手交代のタイミングも増えています。

こうした選手交代による中断や、投手と捕手間のサイン交換、そして打者のファウルなど、プレーが止まる時間が徐々に増え続けているのです。

結果として、現代の野球試合では、戦術や選手交代が増えたことで、試合全体の時間が延びているものの、実際にプレーが行われている時間はあまり変わっていないという状況が生まれています。

このような背景から、野球の試合時間を短縮する取り組みが盛んに行われており、今後もその動向が注目されるでしょう。