プロ野球で背番号14番は伝説の理由

「背番号14」は、日本のプロ野球界において、特別な意味を持つとされています。ここでは、その背景にある理由を詳しくご紹介します。

まず、背番号14が特別視される要因として、かつてその番号を背負っていた伝説的な投手「沢村栄治」が挙げられます。沢村栄治は、日本プロ野球の歴史に名を刻んでいる偉大な投手であり、日米野球でベーブ・ルースやルー・ゲーリックといったメジャーリーグの伝説的選手たちを見事に抑え込んだことでも知られています。

彼は、投手五冠(勝利数・防御率・奪三振数・勝率・完封数)を史上初めて達成し、ノーヒットノーランを3度達成するという快挙も成し遂げました。なお、「外木場義郎」も同じく背番号14をつけながら、ノーヒットノーランを3度達成しています。

残念ながら、沢村栄治は戦時中の選手であり、3度の召集を経た後、1944年に戦地で亡くなりました。しかし、彼の功績は讃えられ、戦後の1947年に巨人軍の「背番号14」は、日本プロ野球初の永久欠番となりました。同じ年に、最も優れた投手に与えられる賞に「沢村栄治」の名が冠されるようになりました。

それ以降、背番号14は、沢村栄治のような伝説的な投手となる可能性を秘めた選手に与えられる番号として、日本のプロ野球界で定着しました。

プロ野球背番号14番の歴代名投手

沢村栄治

誕生日: 1917年2月1日
出身: 三重県
投げ/打ち: 右投げ/左打ち
プロチーム: 大日本東京野球倶楽部・東京巨人軍
受賞歴: 最多勝利2回、最優秀防御率1回、最高勝率1回、最多奪三振2回

沢村栄治選手は、1934年に大日本東京野球倶楽部(現在の読売ジャイアンツ)に入団。1934年の日米野球で、メジャーリーグ選抜チームを8回5安打1失点に抑え、伝説的選手となりました。また、彼の速球は、時速160kmに近いとされています。プロ野球においては、3度のノーヒットノーラン達成や7割4分以上の通算勝率、1点台の通算防御率など素晴らしい成績を残し、日本プロ野球の発展に寄与しました。彼の功績は巨人の背番号14の永久欠番化や、最優秀投手に贈られる「沢村賞」の授与で讃えられています。彼が背番号14を着用したのは、1936年・1937年・1940年・1941年・1943年です。

外木場義郎

誕生日: 1945年6月1日
出身: 鹿児島県
投げ/打ち: 右投げ/右打ち
プロチーム: 広島カープ・広島東洋カープ
受賞歴: 最優秀防御率1回、最多勝1回、最多奪三振1回

外木場義郎選手は、1965年に広島カープ(現広島東洋カープ)に入団。速球と大きく縦に曲がるカーブを武器に、1965年・1968年・1972年にそれぞれ1回ずつノーヒットノーランを達成。また、2度の20勝を含む8度の二桁勝利を挙げるなど先発の柱として活躍し、1975年にはチームに初のリーグ優勝をもたらしました。同年、最多勝・最多奪三振に加えて、最優秀投手・ベストナイン・沢村賞を獲得。外木場選手が背番号14を着用したのは、1965年から1979年までの期間でした。

津田恒実

誕生日: 1960年8月1日
出身: 山口県
投げ/打ち: 右投げ/右打ち
プロチーム: 広島東洋カープ
受賞歴: 最優秀救援投手1回

津田恒美選手は、1982年に広島東洋カープに入団。当初は先発投手として活躍し、1982年には新人王を受賞。1986年からは抑えへの転向を果たし、同年のチームのリーグ優勝に貢献。1989年には28セーブ・防御率1.63を記録し、最優秀救援投手のタイトルを獲得しました。津田選手が背番号14を着用したのは、1985年から1991年まででした。

阿波野秀幸

誕生日: 1964年7月28日
出身: 神奈川県
投げ/打ち: 左投げ/左打ち
プロチーム: 近鉄バファローズ、読売ジャイアンツ、横浜ベイスターズ
受賞歴: 最多勝1回、最多奪三振2回

阿波野秀幸選手は、1987年に近鉄バファローズに入団し、2000年まで読売ジャイアンツや横浜ベイスターズでプレー。先発投手として活躍し、1987年に新人王を受賞。1989年には最多勝・最多奪三振・ベストナイン・ゴールデングラブ賞・IBMプレイヤー・オブ・ザ・イヤー賞を受賞。また、阿波野選手はドラフト1位指名で競合した球団全てに所属し、全ての球団で日本シリーズに登板した唯一の選手となりました。阿波野選手が背番号14を着用したのは、1987年から1994年まででした。

今中慎二

誕生日: 1971年3月6日
出身: 大阪府
投げ/打ち: 左投げ/左打ち
プロチーム: 中日ドラゴンズ 受賞歴: 最

多勝利1回、最多奪三振1回

今中慎二選手は、1989年に中日ドラゴンズに入団。先発投手として活躍し、様々な球種を同じフォームで投げ、対戦相手を翻弄しました。1993年から1996年までの活躍が顕著であり、この期間に56勝を挙げました。特に1993年には、17勝、勝率7割以上、防御率2.20という優れた成績を残しました。

この結果、1993年には最多勝利・最多奪三振のタイトルに加え、沢村賞・最優秀投手・ベストナイン・ゴールデングラブ賞・IBMプレイヤー・オブ・ザ・イヤー賞を受賞しました。今中選手は、1989年から2001年まで背番号14番を着用しました。

野球ポイント

私が現役の頃を知っている選手は、津田恒実・阿波野秀幸・今中慎二 投手ですが3投手とも記録もですが、記憶に残る投手ですね。

プロ野球背番号14番の現役選手は誰?

セ・リーグ

ヤクルト:高梨裕稔投手
DeNA:石田健大投手
阪神:岩貞祐太投手
巨人:永久欠番(沢村栄治)
広島:大瀬良大地投手
中日:谷元圭介投手

パ・リーグ

オリックス:不在
ソフトバンク:又吉克樹投手
西武:増田達至投手
楽天:則本昂大投手
ロッテ:小島和哉投手
日本ハム:加藤貴之投手

野球ポイント

現役選手で背番号14は全員ピッチャーなんですね!